僕はギャンブラーズアノニマスに行きたくなかった。
あれだけ家族に迷惑を掛けて、あれだけ妻に嘘をついて、あれだけ仕事をサボっても
運が悪かっただけ、明日はきっと。
それだけが僕の生きる希望だった。
その希望は1/10くらいの確率で叶えられた。
残りの9回は、あの台に座った自分を悔やみ、とにかくバレないように取り繕い
そして、忘れた。
何事も無かったように、新たな希望を抱き負けた。
1日で20万円勝ったら
200万円の借金なんて10日間で返せると本気で思っていた。
そんな話をネットテレビのインタビューで話した。
当然ネットは荒れた。◯ぬ程バカなヤツがいる。
その通りだ、依存症の思考回路は狂っている。
でも僕は前半、何と書いただろうか。
忘れるんです。
痛みや悔しさ。無駄にした時間の全てを忘れて気持ちが高ぶっているんです。
1回目の当たりに5万円掛かろうが、それまでに数百万円の借金を背負っていようが
目の前で当たりを引いている自分に安心するんです。
これで勝てる。
無意味な自信は時間とともに怒りに変わり
その後に続くウソの上塗りを考える時間を経てから
日常に戻っていくんです。
狂ってるでしょ?
狂ってるって思えない人はギャンブル依存症です。
ギャンブル依存症の人の未来は限られています。
1.ギャンブルを止めて無駄な時間を有意義な時間に変えられる
2.膨らんだ借金を取り返すために闇に手を出し、ニュースに出てくる人になる
3.自力または家族の協力で数百万円返済し、数年後、数千万円の借金をする
4.家族を含む誰からも相手にされず借金取りに追われる
(その後は語らず)
自分で人生の幕引きをする人は少ないけれども
その他の精神疾患と追い込まれ度合いで、あり得ると言えばあり得ます。
自分は1を選択できる。または3で返済したら、もうしないから大丈夫。
そんな言葉を僕は何百人から聞いただろうか。聞けただけでもマシかな?
その人たちはギャンブラーズアノニマスに出戻ってる訳だから。
もちろん大切な人を傷つけないように
ギャンブル以外の楽しみに身を投じてる人もいるから
1または3を選択できる可能性はゼロじゃない。
でも一握りよ。
少なくとも彼らは自助会へ行き、何かに気づき変わり始めたんです。
「行ってない人」とは少し違います。
この少しの差がデカいんです。
明日ギャンブルをするのか
明日ギャンブラーズアノニマスに行くのか
その選択の繰り返しで自然と1.を選択出来るようになれば
次の人にも伝えたくなる。
「ここに繋がり続けていれば大丈夫だから」
その言葉が出せるまで僕は3ヶ月以上掛かりました。
でも3ヶ月後以降の人生は一変しました。
僕一人のチカラでは変えられなかった未来が変わりました。
ギャンブラーズアノニマスにいきたくない人へ
あなたは、きっと明日のギャンブルで逆転を狙ってますよね。
終わってからギャンブラーズアノニマスに行っても良し。
行かなくても良し。
家族にウソをついている人。
ツラくなきゃ、それでも明日は同じ1日。
またウソを塗り重ねれば良い。
イヤなら勇気を出してギャンブラーズアノニマスに行ってみても良し。
借金をどうにかしたい人。
借金はどうにもなりませんので自分で何とかしなきゃですね。
でも先輩方はどうしたのか?そのヒントくらいは得られるかもしれません。
僕はギャンブラーズアノニマスに行きたくない1人でした。
だからこそ言えるのは行ったほうが良い。
むしろ行かないと変えられないと思う。
あれから約16年
あれだけ狂ってるって言われてた僕が
ギャンブルを止められているんだから。




