2019年5月13日
電車の中の出来事から、ふと過去に造った言葉を思い出したので書き残します。
今日も相変わらず満員電車でした。いつもと違うのは行き先と乗った時間帯。
それだけで、こんなに人数も乗り方も変わるのか!と驚いた。
荷物を棚に上げて吊革に掴まる。
吊革に掴まる僕の列の後ろにも1列、、
じゃなくて2列?
7人掛けの座席に挟み込まれて2列の乗客が場所取りを始める。
日本人は大概同じ方向を向き、なるべく多くの人が入れるようにする。
Beautiful Japanの真骨頂は【さりげない優しさ】【配慮】【スピリチュアリティ】に表れる。
僕はそんな事を考えながら満員電車を楽しんでいる。
そんな中、進行方向を向き肘を広げたまま、足元に荷物を置き
携帯はポケットから、デバイスは荷物から取り出す騒がしい男が居た。
男は僕の右後ろ、僕の隣の女性が肘打ちを喰らっている。
さらに、荷物からデバイスを取り出したり片付ける行為の時に臀部に触れたりスカートに引っ掛かったりした様子。
女性は何度も振り返り警戒している。
痴漢の確証はない。ただ、明らかな迷惑行為はしているが誰も被害を訴えているわけではない。
こんな時に、漫画のヒーローならどうするんだろう。
ただ、イヤな気分を全員が受けて加害者は揚々と悪気無く過ごす。
昔、僕がやってた間違った正義感では次のような行為をする。
男の足を踏みつける。
男のミゾ落ちに肘をセットして電車の揺れに乗じて攻撃する。
電車を降りる時には足を掛ける。
心の中では大ヒットドラマの名ゼリフ
【倍返しだ!】と叫び不可抗力に見せかけた攻撃をしてしまう。
今、他人への攻撃を控え、謙虚に過ごす努力をしている僕は、この加害者と被害者に対して何が出来るだろう。
『そうだ!』
僕は携帯を取り出し、自撮りするフリをして加害者の顔を押さえようとしたが携帯を遠くに離さないと
自分の顔以外は写らなかった。
腕を伸ばすと電車の窓はすぐそこでぶつかってしまう。。
周りの人に不審な目で見られたので、目にゴミが入ったフリをしてカメラで確認してた素振りをしてみた。
うまくいかなかった。
僕は違う方法を思い付いた。
メールを立ち上げ本文に書き始めた。
後ろの人からの攻撃辛いですよね?
痴漢とかされていませんか?
大丈夫ですか?
私が代わりに一言文句言いましょうか?
この、大丈夫ですか?を書き終えた辺りで到着した駅で彼女は降りた。
加害の男性だけ残った。
僕は戻るボタンで文章を消した。無力感だけが残った。
彼女が降りた次の駅では目の前の席が空いたが僕の降車駅も近かったので左の女性に席を譲ろうとしたら遠慮された。
そしてクダンの男が割り込んで座った。
左の女性は、もっと左側から圧力を受けてるからか、僕の左膝上あたりに腰骨を当て
グリグリ押し込んできた。古傷残る左膝では耐えられず
僕は右足一本で立ちながら吊革に体重を掛けプルプル震えながら一駅を過ごした。
そこで僕はこんなことを考えた。
右側の女性を助けたかったのに何も出来なかった。
左側の女性に席を譲ったのにイヤなヤツが座った。
優しく接したつもりなのに、この電車では当たり前よと言わんがばかりの圧を喰らった。
この【のに】が厄介なんです。
自分を正当化する上で必ず登場する【のに病】
利己的の反対語は利他的であるように
僕の考えは利己的な考えが中心にあり、利他的になろうとする時に生じる障壁に対して
○○しようとしたのに。。と【のに病】が出てしまうんです。
今日の現象を整理します。
①利他的な自分
右の女性を助けたい!
①の裏 利己的な自分
カッコ良いヒーローになりたい。
後ろのオヤジをやっつけたい。
②利他的な自分
左の女性が可哀想。席を譲ろう。
②の裏 利他的な自分
今日も良いことをしたと自分を褒めるポイントを作ろう。
ちなみにステップ10には、こう書かれている。
自分自身の棚卸しを続け、間違ったときは直ちにそれを認めた。
今日1日を振り返る時、2通りの振り返り方がある。
今日は女性を助けようと試みた自分に◎。
席を譲ろうとした自分に◎。
というポジティブな振り返り。
もう1つは、今日も良い日だったけど利己的な自分が顔を出した。明日は、より人間として成長出来ますように!
という2つ目の振り返り。
僕は後者の方が好きなんです。
そしてステップ11の祈りへと繋がる。
祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。
明日は利己的な考えが出ませんように。
それが今日のステップ11の祈りなんです。