2013年2月14日に、出張先で意識不明。
運ばれた病院で手術をし、頭から出てきたのは
ステージ3のがん細胞。

テモダールという抗がん剤を1年
頭部への放射線治療は日本で受けられる最大量まで受けた。
髪の毛は中途半端に抜け、右目はまぶたが重くなり
開けられない状態だった。

そんな日々が過去に感じるくらい今の僕は元気です。
毎年同じことを書いても、読むのも疲れてしまうと思いますので
今回は、『神様が』どのように関係者を動かしてくれたのかという目線で
感謝を述べたいと思います。

関係者 ①東北の商社マンH君
2月14日、僕は朝からH君と朝食を食べて、レストランのトイレで嘔吐。
気持ち悪いからクルマで休むと横柄な態度を取っていた。
その時には膨れ上がった脳腫瘍が脳内血管を破り脳圧が上がって意識が
保てない状況だった。

丸一日クルマで意味不明な事を話す僕を『おかしい』と感じ、東北支店の支店長に
『昨日〇〇ホテルで降ろしたが様子がおかしい、死んでいてもおかしくない』と伝え
職務上関係ない二人をホテルに送ってくれた。発見してすぐに病院に連れて行ってくれた。
この2名は今は定年で不在ですが、代表してH君に感謝したい。
変わり者で皆から好かれにくいH君は僕の恩人なのです。なかなか会えないけど
会えるようになったら、違う店で食事をしましょう。

関係者 ②スーパードクターK医師
2月14日に緊急入院をしてから、手術をし命を繋ぐまでのことはK医師がやってくれたようだ。
その後、大学生あがりのような先生にバトンタッチをされたので、その先生が執刀医だと
思っていたが、回診の時にK先生から言われて初めて知った。
ガラケーを駆使してググってみると、東北の先生の中でもスーパードクターに属すると
分かり、神様とK医師には本当に感謝しかないと思った。

関係者 ③妻の母、父
2月16日に目を覚ました時、最初に顔を認識したのはお義母さんだった。
その後17日にはお義父さんも来てくれた。 僕は自分の身にとんでもない事が起こっているのは
理解していたが、その時には、まだ頭から取り出したものが何だったのかは分からなかったから
顏を見れた時の安心感は大きかった。まさかお父さんが、その後数年で肺がんを患い先に亡くなるとは
誰も予想していなかったが。 ガン友として北海道で湯治にも行ったし楽しかった。
家族のあるべき姿を体験させてもらえたな。と思う。健在のお義母さんを通じてお二人には埋め合わせ
感謝の念を持ち続けたいと思う。

関係者 ④東北の仲間夫婦 Rさん、Y君
SNSで繋がり東北の集いで1回、姿をお見掛けした。特にネームプレートの裏に書かれたメッセージが
気合の入った手書きだったのに驚いた。それは本人も頑張ったと後にコメントを書いていたが。
片道3時間近く。そして夜勤の前に立ち寄ってくれた(立ち寄るレベルじゃないけど!)
入院を知り、自助会場を廻って色紙に(CHEER UP)のコメントを集めてくれた。
ほとんど知らない人なのに・・・。僕は感動し、その後もやり取りが続く仲になりました。
何かのキッカケでLINEをすることもあり、人のつながりに不思議な想いでいっぱいです。
その後の東北の集いでスピーチ出来たのも良かった。僕のスピーチを聞いたRさんの嗚咽が聞こえてきましたのは内緒です。神様に感謝、ずっと感謝です。

関係者 ⑤支えあうトリムタブの仲間たち
関東に帰っても、取り切れていないガンを取る再手術が必要と分かりました。でも、同意書にサインはできません。
せっかくつながった命。手術中に最悪、亡くなる可能性があると書かれた同意書には署名が出来ないんです。
僕は自助会に行き皆の意見を求めようとしたが、話す事ができずに泣いてしまった。90分間ずっと泣いてしまった。
そんな時、横に座り、ずっと慰めてくれた。東北の色紙の件を誰にも言っていないのに、通じ合ってるかのように

東北の仲間と同じように仲間たちの
コメントを集めて参加してくれた。ケーキも手作りでつくってきてくれた。
僕は絶対に生きたいと思ったから、2回目の手術を受けた。このメンバーが居なければ僕は今、実在していない。

今でも繋がり続けてくれてありがとう。

関係者 ⑥妻
妻の存在は、僕をここまで回復させた。6か月に渡る休職中に、家事全般を任せ、本やクックパッドで
料理を覚えさせた。でもこれはリハビリだった。包丁を使う。時間短縮を考える。動く。
愛のある指導だった。今日の僕があるのは間違いなく妻のおかげである。

もちろん上記の人たち以外にも関係者は多く居る。
でも、僕を生かすために神様は色んな人を適切なタイミングで与えてくれたと感じて
今年、感謝を深く述べたい関係者を6名(計8名)代表で上げさせてもらいました。

あ!Y君のことを語っていないけど、Rさんと共に感謝してるんだよーーーー(笑)。
来年で、がんセンター通いも最後になる(はず)なのです。

一日一日を大事に生きていこうと決心する日でもあります。
これからも宜しくお願いします。



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