〈仕事篇〉
コロナのお陰で職場に顔を出さなくても良くなった。
どこで仕事をしていても歯車が廻っていれば評価される時代になった。
僕は遠慮なく在宅勤務を増やし、たまに会社に行く程度になった。
会社に行くと若手が寄ってくる。こんなことを考えているがどう思うか。
こんな資料を作りたい。こんな研究をしたい、どんどん相談が舞い込んでくる。
そう、僕はベテラン。チャラチャラしてるから話しかけやすいんだろうな。
上司のグチを聞き、家庭の悩みを聴き、仕事に対する熱意や失意を受け止める。
そして僕は解決に向かわせる(僕が解決しない)自助努力を促す。
そんな日々を過ごして感じることがある。
僕は、やっと会社に恩返しし始めてるのかも知れないな。
若い頃は朝から晩までパチンコ屋に入り浸れ深夜の時間帯に適当に仕事をし
あたかも『丸一日忙しかったフリ』をしてたから。
罪悪感もなく先輩方をディスりアホだバカだと罵って自己顕示してたけど
いよいよオジサンになって僕は自分の持ってる能力や経験を置いてこようとしてる。
そして、いつの時代もクチにする『最近の若いもんは』という言葉に続けて言いたい。
『若いもんには希望しかない。彼らが輝きながら働ける時代が来たら、オッサン達は手を引こう』
それが仕事に対する向き合い方になっている。
それは突然感じたことじゃない。
ありふれた日々は、実は大切な1日の連続。
日々の感動の積み上げが僕の気持ちを動かして手を引く準備をしているのかも知れない。
ありふれた大切な日々は僕に、こういった変化を言語化出来るチカラをくれました。
今日も1日、大切な日を過ごしたいと思います。