14年前。僕は妻と共に関東に来た。
地方で仕事するのに飽きていた。
僕の能力はこんなもんじゃない。
会社に揺さぶりをかける。
「東京に行けなかったら会社辞めます」

その2ヶ月後、僕はこのマンションに住んでいた。
16年前には親に頭を下げ借金の肩代わりをお願いしてたのに
たった2年で僕は世の中をコントロールしてる錯覚に陥った。
一方、借金は積み重なりどうしようもなかったはずなのに。

ギャンブル依存症。心療内科の先生がつけた正式な名前は強迫的賭博障害。
ドン引きする病名だが、お陰様で僕は生涯付き合える仲間たちを得た。
これは30年以上の自分史の中で感じたことの無い温かな人間関係を築いた。
仲間たちには本当に感謝だ。

そして、マメさん(ウサギ享年6歳)

マメさん

家族迎え入れを決めて、子供が産まれるまで我が家の癒やしでした。

よくジャンプして喜び、よく寝て、よくダッシュしてゲージにぶつかり

よく色んなものを噛みました。

話し合いの中心にはマメがいて頭を撫でながらの会話でした。

どちらかが怒ると指を噛みケンカを牽制してくれました。

子供が産まれると役目を終えたように虹の橋を渡りました。

そして僕自身はモーレツ社員に戻れない重病を経験しました。

その経験で僕には余裕が生まれ、いつの間にか

成りたかった自分になれていました。

失敗も成功も14年間共にしたマンション。感謝と共にお別れの日を迎えた。

このマンションで失ったもの

ギャンブルに投じた借金

虚栄心

ムダな怒り

唯我独尊の生き方

健康

マメさん

このマンションで得たもの

仲間たち

正直な生き方

子供という宝物

人もペットも愛するココロ

利他的な一日

生きやすさ

充実感

心の健康

神様への感謝

ありがとう。

ありがとう。

ありがとう。

僕に関わるすべての人にありがとう。

僕は生きているだけで本当に幸せです。

そんなことを感じさせてくれたマンション。

ありがとう!そして、さようなら。

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