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元事務次官の息子刺殺事件の報道を受けて悔しい気持ちに駆られた。

僕たちが一生懸命訴えてきた事は世の中には響いていなかった。

響くような報道が現在でもなされていなかったことが哀しくて悔しかった。

容疑者の父親は元事務次官、官僚のトップを経験したというのは報道の通り。

1週間前に起きた川崎の20人殺傷事件が、父親の頭をよぎり、他害を加えるくらいなら、、と。

殺害に至る動機のみを報道では追及している。

この事件を受けて僕らは

引きこもり、5080問題に対してどうしていく必要がありそうなのか?という議論は置き去りにして

引きこもり=危険であるという短絡的な発想のみを視聴者に与え

まるで父親も、ある意味、被害者のような印象すら与えているように感じる。

精神疾患と日本の歴史を振り返ると

NHK のハートネットで放送された日本の精神疾患患者の扱いの歴史によれば、日本は隔離収容政策により

https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/4/

社会から、障がい者を隔離し、親も病院に預けた子が収容された病院や施設から出られない事を正としてきた。

病院にいても生活自体は人間が出来る生活をしていたかもしれないがクスリ漬けにして【個】を失う政策を強いてきた。

何も問題ないのに40年間も入院していた男性の話が放送された時、日本の精神疾患に対する

回復やリハビリテーションに向けた全体のムーブメントが起こっていないことに僕は強く気持ちを向けていて

もし政府が今後、精神疾患や依存症、引きこもり等への対策・施策に悩んでいるのなら

自身の経験や相談者の経験から、活躍出来る働きやすい働き口や承認欲求を充たす【出来る感】を醸造する場の提供、または

常に味方がいる専属のカウンセラー制度や家族システムを少しずつ改善するプログラムなどを提案したいと考えていた。

※これは今でもチャンスあれば訴えていきたい。

非力な僕に社会を動かすチカラがなくても、今は依存症問題を真剣に解決しようとしている施設や団体。

精神疾患の問題について言及し海外との違いを示す医者、医療関係者が多くいて発信してくれている。

にも関わらず、最近のニュースでは、引きこもり、精神疾患等を【危険】の2文字に当てはめて

健常者である視聴者は、そのレッテルを貼り終えたら事件を〈過去〉にしてしまう。問題は解決していない。

川崎の事件は痛ましい。しかし、その問題とは別の心の問題

『世の中には要らない存在』と犯人が思い続けていたのに、どうして無視をされるのだろう。

そのように報道しておいて、どうして、そうならない為に!と踏み込まないんだろう。

僕個人の考えですが

誰か寄り添って話を聴いてあげられる人が近くに居なかったのは悲しいんじゃないかな。

親に捨てられた?事実は分からないが本人が感じていた気持ちを、どうして誰も受け止めなかったのか。

一方では、川崎の事件報道を見て、息子を殺すしかないと思ったのが父親?官僚時代の同僚にも息子の存在を明かさず

まるで隔離収容政策を個人で続けて手に追えなくなったから殺害に及んだような概要。

動機が他害されるよりマシだ。。

なんて悲しい判断だろう。

我が家もそうだけど疾患を抱えた家族は、いわゆる【普通の事】が出来なくなります。

それがストレスに感じるのも事実です。

僕は義父の葬儀では、ほぼ息子を抱いて泣かないように遊んでいた。数珠で合掌する時間は無かった。

喪服はしわくちゃになり、唾液やジュースで白シャツは汚れた。

電車では奇声を発する息子に『親なら黙らせろ』と怒声をあげられてしまう。

『親子共に精神疾患なので、すみません』

と睨み返しながら言ってみたり。

もし、僕に許容するチカラがなく

周りを気にしすぎたら僕の態度はどう変わるか。

奇声をあげてる息子のクチを塞ぎ

意味も分からない息子をバンバン殴り

外に出したら、ややこしいから家に閉じ込め

家を安全な場所にして【引きこもり】という言葉で片付ける。

あいつはダメだ。

社会性がない。

誰に似たんだ。

そんな息子は親からの愛で優しく育つのか?

誰かを愛することは出来るのだろうか?

僕の例え話や川崎の事件、元事務次官の事件は遠からずリンクしているように思う。

そもそものサポート体制が整っているのか?コトなかれ主義。政治の一極支配。隔離収容政策の過去。

僕は大事な事を置き去りにして危険を煽る報道ばかりが過熱していることに危機感を覚える。

もう1つ別件ですが

名誉の為に、どこの新聞社かは伏せますが1年近く前に取材に来たギャンブル依存の特集が頓挫になっている。

しかも、そろそろ記事になるとプルーフチェックを貰ったのも数ヶ月前。

以来、連絡しても無視されている。

理由は分かっている。

IR法案のギャンブル依存症対策が意味をなさない可能性を指摘する声が大きくなっている。

その声を無視し決定事項となった今

改めて、その記事が出てしまうと政府に忖度できない可能性があるんじゃないでしょうか?

国会中に総理大臣が『○○新聞を読んでください』と言われるくらい蜜月なのは分かるけれども

その危険性を社会に発信しようとしていた僕の立場はどうなるんでしょう?

狂ったギャンブラーの戯言で終わるんでしょうか?

おかしいですね、、、厚労省は僕のスピーチをキチンと受け止めてくれましたよ。

話があっちこっちいきましたが言いたい事は本当に1つなんです。

引きこもりもギャンブルもアルコールも暴力も症状の1つに過ぎません。

これらの解決には12ステップという解決方法があります。

精神疾患は、これとは別の軸で考えて、出来ることと出来ないことを定性的に理解して

本人の生きづらさを取り除くリハビリやグループワークの実施が必要です。

そして、その土台を支えるのは親であり家族であり地域社会です。

報道では、そういった仕組みや愛情の掛け方の問題を特集して

では、どうしていけば良いのか?

に注目した番組構成にしてほしい。

今朝はチャンネルをザッピングしながら、どこの報道も

引きこもりイコール・・

ばかりで観ていて気分を悪くしました。

小林正観先生には悪いんですが僕は1人でも多くの苦しむ仲間を助けたいという気持ちは強いようです。

気持ちが強いからイライラします。僕はそういう人間なんです。

だから自分に、もっと具体的に出来ることを探して実行していこうと決心しました。

ブログを書いてるうちに、感情的になるだけじゃなくて、そう思えたのは良かったかな。

久しぶりに熱くなった今日の感情を大事にしよう。そして、社会に向けた発信をどんどん続けていこうと思いました。

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