久しぶりに書きたいことを書きます。とりとめなく、僕っぽくストレートに。
社会人1年目、新入社員の研修を預かる時期になりました。
今年で4回目。研修資料も整っているので毎年同じように研修を進めていく。
毎年、【今年の新人は、こういう特徴がある】と雑学的に人事部からインプットされるが
今年の新人の評価は【極端に大人しく淡々としている。というものだった。
確かに数週間経っても大人しくて淡々としているので、一皮剥けてもらう為に
日々苦しんでいることについて日報を書いてもらうことにした。
僕と一対一の対話の中だと、どんな反応だろうか。
そんな思いから始めてみたのでした。
すると
実は、こんなことで困っている。
この講座が分からなかったけど、誰も手を挙げなかったので聞けなかった。
と、素直な意見が次々と出てきた。
全然大人しくなく、淡々としていない。
むしろ1年目としては当たり前に感じるべき学生と社会人の違いが
2か月間分からないまま過ごしてしまっていて
ストレスが爆発しそうな子たちばかりだった。
「分からないことがあったら、その場で聞いたほうが良いよ。社会人なんて分からないことだらけだから」
それでも講義中に質問はしない。
「◯◯さん、これが結論だけど良いかな?」
と名指しで聞き返しても大丈夫!という。
それでも日報には質問と悩みが綴られる。
これは一人、二人の話ではなくて、20人のうち15人程度が似た態度であった。
その中でも悩みが深そうな3名と個別に話が出来た。
詳細は避けるが1人から聞いたヒントを残りの2人に投げかけたら共感を得られたんです。
その内容が僕を逆にモヤっとさせたので今回この場でシェアしようと思ったんです。
今の子たちは
グループLINEでも必要な言葉以外は発しない。
でも、爆弾を踏んだ人へのツッコミをしないと逆に(スルーなの?)とイジられる。
集団の中で発言するのって難しいようなんです。
昭和の世代とは異なり陰湿なイジメに誰か介入して終わらせる時代ではなく
陰湿なイジメが自分に向かわないように
【同調】または【静観】してしまうんです。
人の評価が怖い。イジられたくない。
集団では個性を出さない。
安静にしておけば問題を起こさないはずだから。
それが正解みたいなんです。。
それでも新人らしい個性を出せる子もいます。
グループLINE等に加わらずネトゲ、アニメ、または勉学に真剣に取り組んだ子たちでした。
自分に自信がある人、または人との関わりで成功体験を積み上げた人のみ
僕が知ってる【若気の至り】を表出する若者でした。
言葉というのは社会人になれば確かに重みを持ちます。
人とのコミュニケーションミスで起こり得る損害はあろうかと思います。
しかし相手も自分を守る【義務】があるので、100%信じて取引をするわけでも無いですし
社内は皆仲間なんです。
社内だけでなく関係の良い取引先も仲間です。
自己責任の線引きをした上で取引したり、部署を越えた連携をするんです。
メラビアンの法則という言葉があります。
言語以外のノンバーバル・コミュニケーションが伝えたいことの93%を占めるなら
皆さんが学生時代に気をつけていたグループLINEをはじめとするSNS上のコミュニケーションは
たった7%しか伝わってないので、勘違いやトラブルが起こるはずなんです。
だからこそ、文章だけなら丁寧に伝えなければなりません。
そして、それが社会人になって最初に学ぶべき内容だったかもしれませんね。
私が任されている新人研修は業界や商品知識のインプット
そしてマーケティング、営業の基礎となっているが、営業の基礎をやる前に
コミュニケーションの話をまず、挟んでいこうと思う。
若い子たちは大変な時代に生まれてきたけれども人間がAIに負けない能力の一つに
言葉に感情を乗せるコミュニケーションというのがある。
文法が正しくなくても。
使っている言葉が辞書に載っていなくても
僕たちはコミュニケーションを通じて感情を伝え合う事ができる。
だから僕は伝えたいことが伝わるように対面でコミュニケーションを伝えていきたい。
言葉は重い。
重いからこそ身振りや手振り
目線や笑顔で、言葉の重みを分散させていこう。
それが出来たら、こんな研修は卒業しちゃいましょう。
いち早く、社会人になってコミュニケーションが出来るように
僕が全力で支えていこう。
なんだか・・僕のモヤッとする感情を言語化したら、そんな決心が出来ました。
皆さん、応援してください。