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ステップ4では、自分の棚卸を実施しました。

ここからの僕は、以前のブログに書いた(四次元的な)ハイヤーパワーを連続的に感じるように導かれるようになります。

まず、回復を優先したい僕の仕事の負荷について。

新年度を迎えて急激に負荷が軽くなりました。

依存症の事は一部の人にしか伝えていないが心身症により胃の痛みを訴えていたからかもしれない。

窓際・・まではいかないが明らかに負荷を軽くしてくれていた。

ステップを一生懸命踏んでいた頃に時間に余裕があったのは後にも先にも、この時だけだった。

僕は出張の移動中に棚卸表を開き、出来るだけ自分の過去に向き合った。

例として傷つけた人のリストで言えば

妻、父、母、兄、姉、義父、義母、会社のパートナー、前職上司、A子さん、B 君、C君など

現時点で傷つけた人を近い順から書き始め、その後は卒業アルバムを眺めて【本当に傷つけていないか】確認し

どんどん追加していった。小学1年生の時の殴り合いのケンカで顔に傷つけたタガミくんまで書いた所で一区切り。

全部で80人ほど。その中でもスポンサーにすら見せたくないドロドロした人間関係のC君や女性たちも含まれた。

リスト完成の為に次にすべき事。

どんなことが傷つけた行為なのかを細かく書く。これが一番辛かった。

僕の悪い癖、自分が悪かった事は闇に葬り良かったことだけを都合よく記憶して自尊心を保っていたから。

過去に目を向けて書くのが辛かった。そして書きながら、自問自答をする。

『いや、あれは僕が傷つけられたのかも』

記憶をすり替えようとする癖が何回も出てきた。エクセルに書いては消し書いては消した。

頭の中で過去の悪事を否定する自分を回復中の僕が諭していく。。これは大変な作業だと感じました。

スポンサーシップで言われた通りに素直に書いてみようと決めたばかりなのに。

そして間違っても良いので気になったことを全て書いてみる努力をした。

約80人に対して全部で400件ほど出てきた傷つけた行為。

中には、バレンタインのチョコをくれようとしたのに好きじゃないから受け取らなかった。というのもあった。

それらの行為によって自分自身の何が反応したのかを、事細かくチェックを入れる。

チョコの例で言えばクラスの中の自分の立場(社会的立場)、間違った自尊心、配慮の欠如、妄想と恐れ(告白されたらイヤだなぁ)。など。

同じような事象〈A君を無視した、Bさんを無視した〉には同じところに○をつけるべきなんじゃないか?と

真面目な部分が顔を出すと作業量は増えたけど、○合わせはテストの採点みたいで楽しかった。

そうやってモチベーションを保っていたのかもしれない。

東京-名古屋間の往復の4時間、東京-新潟、東京-青森が2週間以内にあり、どんどん時間が使えた。

更に家のパソコンでも時間があれば棚卸表の作成を続けた。※妻は同居してるが冷えきった状態でしたので。

この時に神様に試されるスリップ未遂を経験します。

頭は過去を受け止めて疲れている。

そんな時に限って体を疲れさせる外勤。

重い荷物を持ち初めて訪れた駅。

突然の雨と風。

掛かってきた電話で二時間のアポ後ろ倒し。

HALT (ハングリー(空腹)、アングリー(怒り)、ロンリー(寂しさ)、タイヤード(疲れ))の全てが整ってしまった。

※こういう状態にしないのが大事なのに。

僕はネットカフェを探した。二時間は居られるし仕事も進むし、大してお金もないし。

僕は傘と荷物を両手で持ち駅近辺を歩き回った。しかしネットカフェは見つからなかった。

当時はガラケーしか持っておらず歩き回れば何か見つかるだろうと軽く考えていた。

お客さんへの提案資料が濡れないように荷物をかばっていたら顔に雨が当たり風が冷たく感じるようになった。

春に向かって一雨ごとに暖かくなるとはいえ、まだ寒い3月の出来事でした。

駅から随分離れた国道が見える所に来てしまった。もう歩き疲れ、仕事もしたくなくなってしまった。

道中に二軒も見かけたパチンコ屋。探してるのに一軒もないネットカフェ。孤独感、疲れ、うまくいかない1日。

僕は、独りで泣きながら歩き、呟いた。

みんなゴメン。次の角を曲がってパチンコ屋があればパチンコ屋に入りますだって、もう体力もないからさぁ。

言い訳を並べるのは簡単だった。昔から、そうやって逃げてきたから。

泣きながら曲がった角から見えたのはネットカフェだった。助かった。。

泣きながら受付け。慌てて駆け込んでSNSの日記を書いた。危うく滑るところだった。

スポンサーも居るし、もう戻りたくないと決心をしたのに。。普段、コメントをしない人でも驚きのコメントをくれた。

『なんで頼ってくれなかったんだ!』仲間たちからの叱責や慰めが嬉しかった。

その一件を乗り越えて僕は傷つけた人のリストを2週間で完成させた。

そこからコツを掴んだ僕は1週間程度で恐れ・恨み・性のリストを完成させた。全部で70~80時間くらいだろうか。

これも会社が負荷を減らしてくれた不思議な期間中だからこそ出来た事でした。

そして、不思議な体験は続く。

リストに名前を挙げた20年ほど連絡を取っていないC 君がHotmailに連絡をくれたんです。

Hotmailは大学時代にアカウントを持ったがアメリカ逃亡の後は、仕事のメール以外、友人からの連絡は放置状態。

慌てて彼のメールを開いてみると、目的も書かれていないけど、○○日に東京、浅草で逢えないか?

と連絡があった。僕はすぐさまスポンサーに連絡をした。

『本当は順番が違うけど、こんな機会はめったにないから逢ってみて素直に今の自分を出してみたら?』

と提案を貰った。僕は自分から行動した訳ではないが、なぜか急に埋め合わせをする事になった。

今思えば、あれから8年経つが彼とは、あれっきり逢っていない

埋めあわせのタイミングだけに合わせてハイヤーパワーが準備してくれたんです。

僕は彼の親友の女性2人と男女の仲になり、怒られた経験がある。

そのうちの1人と付き合うも僕の依存症爆発でアメリカに逃げる3ヶ月前なので

その後、国外逃亡してから20年後の再会。彼の事が正直怖かった。

傷つけた人のランキングも上の方だったし、彼から殴られたり怒られても仕方のない事を何度もしていた。

僕は彼に過去のアレコレを思い出せる限り話して謝った。最初真剣に聞いてくれた後、タバコをくわえて一言

『おめぇ、まだ昔の事引きずっとるん?もうD子は結婚して子供3人居て幸せにしとるよ』

『俺を傷つけた?バッカ言え!大学生なんてHしまくりだろ?お前の事が羨ましくてイライラしてただけで傷ついてねーよ』

強い口調の後、彼はゲラゲラ笑った。

僕の1人目の埋め合わせは進んでいく。

過去の記憶。

絡まった糸を解いていく。

むしろ僕は、こんなに頼ってくれる友達に壁を作って怯えて、会わないようにして・・何にしてたんだろう。

埋め合わせ本番では、何度も

【どうして僕は早く埋め合わせしなかったんだろう】

と思える体験をすることになるが、その1回目が彼で良かった。

過去を取り戻すように僕らは話に夢中になった。最後は握手をして別れた。

『なんか俺、今日おめぇに会えて良かったよ。なんていうか、、良いヤツになったよ。』

嬉しすぎて夜遅かったのにスポンサーに電話をして報告をした。何を話したのかは興奮して覚えていない(笑)

僕は、この成功体験のお陰で早く次のステップに進めた。

ステップ5
自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。

ステップ4で作った棚卸表を眺めながらスポンサーの意見を貰う。まさかのワンバイワンの確認。

これってどういう事?なんで、さちさんはそう感じたの?なんで自尊心が傷つけられたと思うの?

会社の企画書にツッコむ上司バリのツッコミ。あまり深く考えてない欄については、正直に答えた。

『テキトウに書いたのかも。さほど傷つけられていないかも。』

これは会社では出来ない仲間の安心感から生まれる正直さだと思う。一時間経っても妻の欄から次にいけない。。

まぢか!80人も書いちゃった。。。途方もない作業をステップ5では、経験することになる。でも、それが一番大事な作業だったんです。

スポンサーは何日にも分けて棚卸表を見てくれた。

ステップ5で分かったこと

僕は自分が思っている以上に不正直で

僕の逃避行動は身勝手な行動で

多くの人を傷つけて

僕はムダに報復を恐れて

人から逃げてきたって事。

ステップ5で一番驚いた事

恨みのリストに父は書かなかった。

特に恨んでいない。小さな頃から接していなかったからだ。

それを聞いたスポンサーが一言。

『さちさん、お父さんと遊べなかったんだね、可哀想だね』

あれ・・?僕には感情が抜けている。

ここから、アダルトチルドレンという言葉を知り、僕はそちらの自助会にも通うようになる。

そうか、僕が背負ってる荷物は自分で重くしたものだし背負っててツラい。

これを下ろさねば・・・そう考えた時点でステップ6の準備は整っていた。

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