大人になって、何だかずっと不全感、不満足感、面白くない日々を過ごしてませんか?
本当に好きなことをすれば自分を癒せるかもしれない。
僕は僕にとっての【癒し】を探すため好きなことをリストアップした上で実行してみた。
その結果見えてきた『自分を癒す』とは。
好きなこと。
カラオケ、甘いものを好きなだけ食べる、観光、美味しいコーヒーを飲む。
感動する動画を観て涙を流す。
カラオケは早めに終えた仕事の後、一時間だけのヒトカラを実行。
何回も同じ歌を練習したり、好きなだけドリンク飲んだりスマホで曲名を探したり。
その一時間は楽しかった。
でも実は45分過ぎたくらいに飽きていた。気づいたことがある。僕は1人が苦手なようだ。
フルーツで有名なお店でパフェを食べた。店内は、ほぼ女性だが気にしない(笑)
お一人様のサラリーマンがパフェを食し、最後のコーヒーだけカッコつけてブラックで飲み干した。
何回も器についたクリームをティースプーンですくい取る姿は僕の貧乏性から出てしまうクセかな。見られても気にしない(笑)
水が欲しいかどうか何回も訊かれるということは帰れ!ってことかな。
僕は癒されたけど
そこはずっと居られる場所じゃなかった。
今の仕事の特徴は、とにかく全国出張するところである。仕事にかこつけて地域の観光スポットを廻る。
あれだけ歴史が苦手なのに看板を眺めて
ほうほう( ̄ー+ ̄)と分かったフリをする。写真を撮る。
でも、あまり感動していない自分に気づく。
1ヶ月以内に写真の整理で捨ててしまう。好きだった観光も出張に重ねて出来るのに
僕は満足していない自分に気づく。。
僕はコーヒー好きである。大学生時の経験が今でも僕の癒しになっている。
大学の近くにあった喫茶店。オーナーが、口ひげだけ生やして丸メガネをかけた、おしゃれな40代くらい。
コーヒーの値段は300-800円。コーヒーに800円?今から20年以上も前の時代。
オーナーには優秀な輸入業者の友人がいて質の高いコーヒーを、この価格で提供しているのだと言う。
学生の僕は300円のコーヒーしか飲めないが、ほば毎日行く僕に
『300円で良いから』と数種類のコーヒーを一杯ずつ提供してくれた。
オーナーは趣味だというチェスを持ってきて親切に教えてくれた。
負ける度に再戦を申し込む僕にコーヒーを足しながら300円で半日付き合ってくれた。
そんな店だったからか家庭の事情による
突然の閉店を半年ほどで迎えた。
あーゆーのが経験したくて僕は似たような温かい店を探した。
しかし喫茶店は少なくコンビニ・コーヒーに時代は様変わりしコーヒーを語るショップ店員は少なくなった。
そんな中でも東京にはコーヒーを語る店があった。
大人になった僕は600円のコーヒーを一杯飲みながら店主と、学生時代の喫茶店について話した。
へぇ~、そうなんですね。良かったですねぇ。
当たり前の反応・・ですよね。
昔話に花を咲かせられても。。僕は温かい喫茶店の散策を諦めた。
感動する動画を観てみる。涙腺が弛んでいるから、何でも涙が出る(笑)。
誰かに向けたサプライズのフラッシュモブ。時間をかけて作られたダンス、合唱。
泣かせるつもりのある動画も、そうでない動画にも心を動かされる。
時間の経過と画面を見続けている疲れからか、ふと我に返る。
余韻を楽しむこともなく、現実に引き戻される時に感じる虚しさにイヤ気がさす。
好きなことは24時間し続けられるわけではない。好きなことをしていないと癒されないというのも違うと感じはじめる。
本当の僕が感じていること。
僕は独りだと感じるのがストレスで、ず っと、そのストレスからの解放を望んでるようだ。
カラオケを楽しんでる時より終えた時の孤独感が虚しい。
甘いものを食べた満足感よりも1人でパフェを食べている事実は伏せたくなる。
仕事にかこつけた観光を楽しめていない。地元の人とのふれ合いが楽しい。
おいしいコーヒーが僕を癒すのではない。その空間に居るコーヒー好きが語ろうとしている話の内容が好きで
その人と話している自分自身が好きなのである。
感動する動画に至っては共感もない独りの世界。本当の僕が好きなはずもない。
【癒し】という名のごまかし。
たまには良いです。でも、それに浸かってしまうのは現実逃避。
依存しがちな僕の性質では避けねばならない快楽たちかもしれません。
では、僕にとっての本当の癒しとは何か。
心理学者マズローの自己実現理論でいえば、僕の欲求は五段階あるうちの自己実現の欲求段階にある。
つまりウィキペディアによれば
人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。
すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。
という段階である。
僕がなり得たいものは何か。それに向かってる時が、きっと癒しなんだろうな。
なりたいもの。
現実的に言えば、昭和感丸出しの会社の風土を変えられる人。
社会人は55才で終わり、北海道でカフェ。英語が好きな人、バスケが好きな人。障害児と親、介護で大変な親子。
みんな集まれるような場所をつくりたい。
この夢は妻と共有されていて、どっちが食品衛生責任者の資格を取るのか。防火管理者を取るのかを
じゃんけんで決めることにしている。
と言うことは、僕にとっての癒しは
10年後の自己実現に向けて今日1日を真剣に生きて、少しでも会社の風土をかえようと不断の努力をすること。
つまり24時間、ちゃんと人と関わり生きる努力をすることでした。
それが出来ていない時、僕はマスターベーションのように【癒し】という名のごまかしを選んでしまう。
でもね、僕は、そんなにストイックに生きられないのよ。
たまに、ごまかそうとする自分を受け入れつつ、今日もまた成長できたらいいな。
さて、マズローの自己実現欲求。全て満たされると、どうなるか。
最後もウィキに文章借りておく。
あと12年以上かかるけど見守っててね。そうなってるかどうか。
これら5つの欲求全てを満たした「自己実現者」には、以下の15の特徴が見られる。