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仲間たちの高まる気持ちと動きを受けて、僕なりの考えを記そうと思う。

珍しくブログっぽい作りで話を展開してみます(笑)。

 

各項目の一般論と僕の経験・考えです。

1 自助会とは。

2 自助会への期待効果

3 自助会の運営について

4 自助会のルールについて

5 環境への適合について

6 僕の結論

1 自助会とは。

Wikipediaでは、こんな言葉でまとめられています。

なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に

当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団。 その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず

あくまで当事者たちが独立しているというのが特徴的である。

〈以上引用〉

 

僕は、ギャンブルに問題があるので自助会に通っています。

 

ギャンブルの負けをギャンブルで取り返そう。

借金が出来たらギャンブルで取り返せば良い。払えなくなったら命を絶てば良い。

 

鼻息の荒い青年がぶつかってきたらチャンス。

因縁つけて追い込める。

実際にはそこまでしないまでも頭の中はグルグル。

 

常に自虐的かつ他害的な考えしか浮かばない自分を何とか出来ないかと・・

最初は家族から言われて強制的に行かされました。

でも、すぐに自発的に繋がり続けるようになりました。

 

自助会の定義通りの自助会に出逢えた結果、その自助会で言われている

『回復の方法の手渡し』を自分の人生の回復に必要な事として今は生活に取り入れています。

結果的に(まだ途中なので経緯的に)僕は自助会に救われています。

それは僕を知ってる皆さんのご想像の通りです。

 

 

2 自助会への期待効果

僕は心療内科で病的賭博者と診断されました。ぐうの音も出ないテスト結果

SOGS では18点でした。

依存症の疑いがある点数を遥かに越えていました

A級、またはS級の病的賭博者。

↓指宿竹元病院様 お借りします。

ギャンブル依存症自己診断

 

 

こんな僕は自助会に繋がり続けることで

借金の問題 家族の問題 生き方の問題 考え方の問題 感情の問題の全てを

正常に戻したかった。

そんなワガママな効果を僕は自助会に期待した。

そんな時、僕が通ってる自助会のハンドブックには、こんな文言があった。

ギャンブラーズアノニマス(GA)

http://www.gajapan.jp

GA の考えによれば、強迫的ギャンブラーというのは実は重い病気にかかった人間なのであり

簡単なプログラムに懸命になって従っていけば回復できるのである。

~中略~

GA プログラムはギャンブルをやめたいという願望を持っている人には常に効果がある。

~中略~

自分の性格を少しずつ変えていくことによって、やめることができる。

~中略~

強迫的ギャンブルは感情的な問題だと思われる。

~中略~

金銭的な問題はもっとも解決しやすいものかもしれない。

以上 GA ハンドブックより引用~

 

僕が、うっすらと期待する全ての項目について【不断の努力をすれば】近道はないが

回復は必ずやってくるとされている。

僕は、これにすがるしかをありませんでした。

そうじゃなければ、いつ死を選ぶのか分からない程不安定でしたから。

障害・困難・問題を抱え自主的に集まった自助会メンバーはそれぞれの目的が達成されたら

人によって期待効果は異なると思うが

それぞれの期待効果は得られたことになる。

もし、達成出来ない環境が続いても同じ境遇の方に話を聞いてもらうだけでも随分

独りで闘ってた、あの頃に比べれば心がラクになる。

 

そういった安心感が得られたり

仲間が出来るだけでも自助会の効果は期待以上なんじゃないでしょうか。

 

これは僕の体験なので人によって感じ方は異なるでしょうか。

なお、一般論は厚生労働省のホームページからお借りしますと

参加者は孤立感を軽減されたり、安心して感情を吐露して気持ちを整理したり、

グループの人が回復していくのをみて希望を持つことができたりと様々な効果が期待できます。

~厚生労働省ホームページより引用~

という文言に纏められています。

自助グループ

↑厚生労働省ホームページ

 

3 自助会の運営について

それぞれの自助会には運営メンバーが居ます。

運営メンバーは自助会の活動が目的から外れていないかチェックしつつ

自助会の運営に必要なサポートをします。

その活動が必要とする外部への発信や活動の紹介をします。

自助会は自主的な集まりなはずなのに、なぜ運営主体がいるのか?

アノニマス・グループに通っていると忘れがちなのですが、

アノニマス・グループは、ある原理に賛同し、全ての苦しむ依存症者(アディクト)を受け入れる為にも

回復を続ける自身の為にも、その原理を利用できるよう『のれん分け』申請をして

ミーティング会場を立ち上げているだけなのです。

アメリカが発祥ですので、そういった意味では日本自体も、のれん分けグループですね。

その日本で同じ目的を持った仲間たちが通えるように(のれん分けした)会場が全国に、

主に立ち上げメンバーが通える所にあります。

 

のれん分けに必要な条件は2名以上の店番がいること。やる気があり定期開催が可能なこと。

極めて分かりやすいスピリチュアルな原理だと思います。

 

そのお店は、のれん分けした原理を守っているか。

苦しむ依存症者が通いやすい環境が整っているか。

その環境を整える為に最新の書籍を翻訳しメンバーに(有償で)渡す。

 

ホームページ内で毎月、のれん分けグループの開催会場がどこなのかを更新する。

のれん分けのメンバーに困ったことがあれば手助けする。

 

そういったことを包括的にサポートする機関が日本の会場を取りまとめるサービス機関である。

専属であれば有償。

サービスの一環であれば、おおよそ無償で活動に携わってくれている。

 

普段、バックヤードに居て活躍してくれている仲間たち

忘れがちだが、僕は彼らに感謝している。

4.自助会のルールについて

これは各自助会で取り決められているルールが違うので

統一概念をお知らせ出来ません。

例えば12ステップグループで言われる13番目のステップに揶揄される内容は

ルール違反なんだろうか。

アルコールに問題のある人が通ってる自助会のルールにギャンブルは禁止されているだろうか。

 

少なくとも12の伝統を大切にしている自助会であれば

各グループの主体性は、ほかのグループ、または全体に影響を及ぼす事柄を除いて、尊重されるべきである。

と書かれているので活動主体であるグループメンバーが決めたことは尊重されると認識しています。

ルールについては活動主体、アノニマスグループであれば12の伝統が守られれば、

それ以外は、グループメンバーが良心に基づいて決めれば良いんです。

 

5.環境への適合について

最近、電車広告で

『なぜ日本だけ先進国の中で30年間給料が上がっていないのか』

という問いかけを見たこと無いですか?

 

僕は僕なりの答えを持っています。ヒントはIT 社会への出遅れですが、ここで語る内容では無いですね。

(インフラの仕組み作りは日本が苦手)

自助会を取り囲む環境の1つにインターネット環境と言うのがあります。

インターネットを通じて、ある超能力者が、

『このCD を聴けば、たちまちギャンブルが止まります』

という広告を見たことがあり、危うくクリックしかけた事があります。

僕は買いませんでしたが、家族に依存症者がいて困っている人は

もしかしたら全シリーズ買ってる人も居るんじゃないでしょうか。

それほどにネットでは告知インパクトがあり、

それゆえに使い方には注意が必要です。

http://www.azccg.org/site/f4039a552ec44c849954c126b41e5b2a/default?url=http%3A%2F%2Fwww.azccg.org%2FAbout_ACCG.html#2822

しかし、アメリカでは、例えば上記リンクのようにアリゾナ協議会なる人たちが

アリゾナの中にあるGA、ギャマノン(家族の会)を両方紹介し

アリゾナのみならず世界中に発信している。

 

 

日本では僕のように、何かにインスパイヤーされるとすぐに真似したくなる人が居て

ホームページを立ち上げたり

(実際には仲間に作成して貰う)

賛同してもらえる仲間と一緒に魅力的なグループ(会場)作りに励みながらも

ちゃんと外部にもそれと分かるように伝えている(つもり)。

 

 

でも、全体論として

日本の自助会の発展方法は

口コミや実績だけで広がってませんか?

アルコール問題や薬物問題は

医療の発展と院内プログラムの確立

ダルク、マック、ワンネスさん等の施設の充実している上に

テレビ界の横綱。NHKの取材を何度も受け

その度に自助会の存在は語られ

アルコールと薬物依存の自助会は

『何らかの期待効果が得られる』

自助会がダメでも

『施設も病院も受け入れてくれる。』

そんな雰囲気が先行し受け入れやすい環境が整っている。

しかし、ことギャンブルとなると未だに

『甘えてる』『自己責任』『カネを渡さない。』

『上司から、親から叱りつける。』『いつか治る』

間違った情報が蔓延している。

 

 

例えば適当に

〈ギャンブル依存症をやめさせるには〉

と、ググってみた。

上位に出てきた占い師のコメントでは

ギャンブル好きな男は一回ギャフンと言わさないと止められないようです。

と書かれている。

 

あるアメブロのサイトでは

俺がやってきた方法を使えば絶対に止められる

と書かれている。

謙虚さの欠如から読む気にもならないが・・

どうして、僕の通う自助会は、自助会の名前そのものをググらない限り

検索上位に上がってこないんだろう。

もしかしたら、活動方針について、のれん元であるアメリカとやり取り出来ていないのかな?と

逃亡生活で得た(笑)英語力で、お節介な気持ちを丸出しにしてアメリカに連絡してみた。

アメリカのメンバーから聞けた日本側の連絡役は10年以上前に役目を担ってた方でした。

コミュニケーションの問題か、少しアメリカと日本の考え方にギャップがあるように僕は感じました。

さて、冒頭の布石に戻りましょう。

なぜ日本だけ先進国の中で30年間給料が上がっていないのか。

読み替えます。

なぜ、僕の通う自助会だけ10年以上何も変わらないのか。

僕は答えを持っています。ヒントは外部へのメッセージ量です。

アルコール、薬物は圧倒的にメッセージ量が多く

ギャンブル、引きこもり、ゲーム、または共依存は外部に伝わるメッセージ量が

圧倒的に少ない。と感じています。

 

もし。

もしですが・・

伝統の11番目【宣伝よりも惹き付ける魅力】だけに囚われて身動きが出来ないのなら

とんでもない間違いです。

例えば、12の伝統には細かく以下が書かれています。

原文面倒な方は引用終わりまで飛んでください( ̄ー+ ̄)

~引用開始~gambles anonymous 12steps of unityより

Gamblers Anonymous does not compare itself to any other group, nor does it boast of its accomplishments and abilities to the public.

However, Gamblers Anonymous does make itself available to anyone interested in the Fellowship

or in the gambling problem.

In order to make the Fellowship visible, Gamblers Anonymous informs and educates the public about the problem of compulsive gambling and about the Fellowship itself.

Personal stories of members in newspapers, magazines, on radio and television, as well as spot announcements all help to spread an awareness of Gamblers Anonymous.

The Fellowship does not glorify the name of Gamblers Anonymous or its merits as a group; rather, it works to encourage compulsive gamblers attend the Fellowship’s meetings.

Personal publicity is always shunned, and anonymity is carefully preserved

because the Fellowship of Gamblers Anonymous is more important than any one member.

By maintaining this policy, any problems that accrue to an individual member cannot harm the Fellowship.

Similarly, any achievements attained by individuals working in the program, benefit the group as a whole.

This step is a constant and practical reminder that personal ambition has no place within

the Fellowship’s public relations program.

There is a need to present to the public an insight to the problem of compulsive gambling,

its effects and the program of recovery offered by the Gamblers Anonymous Fellowship.

This can be accomplished with respect and dignity.

In the meaning of this Unity Step it is not breaking anonymity if we choose to relate to family, friends, neighbors, co-workers, etc.

that we are member of Gamblers Anonymous.

The Fellowship does not boast about our accomplishments or beat the drum for new members.

We do not promote the name of Gamblers Anonymous.

~引用終わり~

意図的に太文字にした部分があります(笑)。

分かりやすい日本語に訳すと以下です。

フェローシップ=仲間たちの活動。

ギャンブラーアノニマスは、強迫的ギャンブルの問題と仲間たちの活動を一般の人々に見えやすく、分かりやすくなるように情報を提供し、学んでもらっています。

新聞、雑誌、ラジオ、テレビでのメンバーの個人的な話、単発の告知はすべて、ギャンブラーアノニマスの認知度を高めるのに役立ちます。

強迫的ギャンブルの問題に対する見解、その効果、仲間たちの活動として体現される回復プログラムは一般に公開する必要があります。

~翻訳終わり~

 

6.僕の結論

最近、7、8年前の僕と同じく【のれん元】に対して強く思いがある仲間が多く居るのが分かった。

とは言え自分たちが

一般社会に対して惹き付ける魅力をどれだけ発揮してきたのだろうか。

僕は最近、その事をずっと考えていた。

ブログを始めたのは僕自身を有名にしたいからではない。

僕が歩んできた

精神的な死

肉体的に、2時間後には三途の川を渡ってたギリギリの悪性腫瘍の経験

精神的な死を乗り越えた自分に与えられた障碍児

全てをお話することで、僕が学んできたプログラム、心理学の勉強会、治療が

読者〈一般社会〉に理解され、興味をもってもらえれば、それで良い。

それがフェローシップ〈さちという強迫的ギャンブラーの活動〉と理解戴ければ良いです。

 

 

だから、僕が自助会に対して出来ることは1つ。

自助会の定義、ルールを守りつつ、自助会への期待効果を上げる為に

伝統に従った広報活動を実施し、広報活動に負けない魅力をグループ内に保有する。

その為に全力で努力する。

 

もし、それで【のれん元】ともめたとしましょう。

その時はもう一度、判断をアメリカや他の【のれん先】と確認しながら、自分達の主体性を大切にしようと思う。

そして【のれん元】に一言。

『大将、世の中は大きく変わりました。レスリングやボクシングも現場の声で変わりましたよ、我々もどうですか』

何十年も【のれん元】を守ってくれた大将に感謝しつつ。

 

結論として・・・

僕は自助会に救われている。

だからこそ

僕は自助会が目指す姿に近づきたい。

それは一般の方々への理解促進

そしてOSMや仲間たちの外部メッセージ活動を通じて広報に負けない魅力的な会場作り。

 

それ以外は今は考えない。

僕にはまだまだやれることはいっぱいあるから。

 

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