依存症│人生は雨のち晴れ

クリーン１４年

かなり投稿が遅くなりました。一言も発せず「さち君っぽくないな」と思われた方へ、僕も歳を重ねてスピード感がありません。これからも、ゆっくりとお付き合いください。よろしくお願いします。

依存症のループにハマってた頃は目の前の現実に愕然とし、過去の栄光にすがり良い思い出をカンフル剤にして、あり得ない明日を夢見て、次の日も同じ行為を繰り返す。

ステップ3の決心を僕は『覚悟』という言葉と同義と捉えている。ステップ9にも1つ大きな勇気がいる。そのチカラはステップ8までに蓄えたはずなんだが昔の自分が顔を出す。そんな勇気あるステッパーを応援します。

2010年6月19日駅一つ離れた場所で1000円カットで髪の毛を切りその足でパチンコ屋に向かう。

自助会で起こるすべての事は噂話や陰口にならぬよう秘匿されなければならない。

旧約聖書に書かれている、いけにえのヤギ。もともとは贖罪のためヤギに罪を背負わせて野に放ったという故事から生まれた言葉。

最近、12ステップを最良の道具として日々回復を目指す素敵な仲間が増えている。しかし自分の何がどう変わってきているのかは、なかなか客観的には分からない。

最後のギャンブルを思い出せる。財布の中は2000円。スロット機に1000円を入れて50枚のメダルと交換した。たった50枚のメダルに人生のリセットを賭けた。それは今から11年前の出来事。

2013年2月14日に僕は意識を失いステージ3の悪性脳腫瘍と診断された。生きられる保証もなかった。

自殺を止める、減らせる事は出来ないか。芸能人のみならず友人や仲間が旅立つと何も出来ない無力な自分をいたずらに責めてしまう僕がいる。