あと4ヶ月で息子が5歳を迎えます。

少しセンチメンタルな表現もありますが

同じ知的障碍、自閉症の子を抱える親にお知らせすべく

現状について主観的、客観的に書き記します。

彼が体験する森羅万象の全てが成長に繋がると信じて。

コロナ禍で分散登園が続き、療育園の新しいクラスに

慣れるのに時間が掛かってるようでしたが、先生たちの愛情を受けて

8月から慣れ始めた様子。

分散登園を受けて回数を増やしている運動リハビリも好きな(若い女性の)先生が居て

リハの日はご機嫌。先生が担当じゃないと分かりやすく、壁や床を叩いて

泣きそうな顔で、ふて腐れてます。

 

好きなものも嫌いなものも、あまり変わりはありませんが

何十回も繰り返して観た、ドラえもんや、みぃつけたの歌に飽き始めたり

飽きていたはずのオトッペが再燃したり

とにかく狭い範囲で彼の中での【1番】が入れ替わってます。

 

私は専門家ではありませんが、自身に置き換えて彼の気持ちを詮索すると

次の興味を見つけるまでの踊り場的な低刺激環境なんだろうなと考えています。

つまり、次のステップを踏み出すための成長の準備かな。カッコよく言えば。

 

さて、ここからは、ここ2ヶ月の出来事なのですが

子供用に子供パッド(デバイス)を買ってユーチューブなど観られるようにしていました。

しばらく操作方法が分からなかったからか興味を示しませんでしたが

操作方法が分かったら、喰らいついて動画を観るようになったので時間制限を設けています。

その方法ですが

(ちょうだい)動作をしてから、使用できる時間を伝え、約束してから使わせています。

例えば

「もうすぐゴハンだから、20分だよ、約束出来る?」

と伝えて、タッチしてきたらタイマー20分セットしてから渡す。

20分後にピピッとタイマーが鳴ったら親が(ちょうだい)動作をして

子供パッドを自分で手放すようにさせる。

奪い取らない

たまに、大泣きしながら渡してくると、心の中では

【もっと遊んでて良いんだよーっゴメンネ】と懺悔している。

 

しかし先日、普通であれば彼はソファなどに腰掛けて動画を楽しみ

子供パッドを置いて机に用意された、お茶を飲みにきたり、お菓子を食べたりするのですが

お茶を飲んでる間がもったいないと思ったのか、子供パッドを持ったままイスに座り

お茶を飲み、お菓子を食べながら動画を観るという

子供の能力では同時処理出来なさそうな行為をしていました。僕が、それに気づいた時には・・・

子供パッドにタップリお茶をこぼしていて、そのデバイスは勝手に再起動していました。

様々な機能を失いタッチパネルの一部故障などがありましたが自動回転機能が使えたので

ひっくり返したり横向きにすれば必要な動作が出来るのですが、なんと・・・

何も教えなくても

どの向きだと、戻るボタンが使えない

【この場合は10秒進むボタンが使えない】を理解して勝手に楽しんでるんです。

残念ながらアプリを終わらせるボタンは利かない場合があるので親が強制終了させています。

 

この【楽しむ為に覚えよう】とする能力は子供にとって必要なんだなぁと体験させてもらいました。

冒頭に好きなものも嫌いなものも、あまり変わりはありませんと言いましたが

子供は、好きなものや嫌いなものも、ちゃんと、その時その時に選択していて

変わっていないのではなく、変わっていく成長の過程の中で

ちゃんと自分の【好きなもの】であるべきかどうかを選択してるんだって

僕自身の彼に対する考えを変えさせられました。

 

僕は、このブログを書き始めた8月末ごろ、全然2ヶ月では成長してなかったなぁと

センチメンタルな表現になりがちだと予測して書き始めていました。

でも、1週間以上掛けて、ゆっくり文章を纏めていくうちに起きた、お茶こぼし事件をはじめ

彼の中での【1番】の変更も全て成長の1つなんだと気づかされました。

 

また、ストレスの表現の1つとしてツメ噛みが増えました。

ツメ噛み防止の苦いマニュキュアを塗るとツメ噛みが減りましたが

頭を叩くようになりました。

頭を叩けないようにハグをしてナデナデする時間を増やしました。

すると、何回も何回もハグを要求するようになりました。

パパのハグが増えるとママとの時間が減るので、ママを探したり要求する事もあります。

言葉が話せないはずの彼は

本気でママを探す時は「ママママ」と意図的に言うようになりました。

1歳の時以来の意図的な「ママ」。3年越しの復活の予感です。

成長過程でストレスを感じる。

ストレス解消の方法を子供なりに探す。

自傷行為が多いので親は止める。

やって良いことと悪いことを覚える。

でも要求、欲求は通したい!

話せたほうが早い。なら言葉を発してみようと思う。

親は、ちゃんと反応する。

コミュニケーションが成り立つ。

これで良かったんですね。

障害物レースのように何個も何個も違う形の表現をし、その度に親の肝を冷やす。

 

言うことを聞いてほしいので大きな声を出す。叱る。痛い目に合わせる。

そんなのは親のエゴでした。

育児本で知ってるはずの当たり前も

障碍児の育児の大変さに負けて忘れてしまいそうな2ヶ月でした。

 

僕はやっぱり子供に教えられました。

どんなに短期間でも子供は成長していました。

親の役目は、この子が成長しやすい環境を整えることであり

この子がどうやって成長していくかは本人次第なんだってことを。

 

ありがとう。

僕は親として君が一生成長できるようサポーターになるから。

共に成長していこう。これからもよろしくね。

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