心なくタマシイが抜かれたような女性社員に声をかけた。

金曜日で疲れた?トラブルで疲れた?

彼女はニコリともせず

『いや、大丈夫です。』という。

 

これで『あっそう。』終わったら普通の先輩、オジサン上司であるが

僕のカウンセラーとしてのプライドが何かに火をつけて一歩ずつ入り込む事にした。

 

『大丈夫じゃないように見えたから声をかけたんだけどなぁ。』

『いや、大した事じゃないんです。』

『聞いてマズイことなら、聞かないようにするよ。』

『・・・』

(こちらも沈黙→相手にボールを渡して判断させる)

『あのー、実は・・』で相談が始まる。

 

相談内容は恋愛について。

例え匿名でも、相談内容をオープンにするのは控えさせていただいた上で

僕が、その人に伝えた愛と恋、恋愛に対する僕の考えを書き残しておこう。

 

人によって時期は異なるが思春期から恋心はうまれ、歳を重ねて大人になっても続くものです。

 

 

ただ、大人になればなるほど、経験を積み重ね恋から愛に変わり生涯を共にする人も居れば

恋と家族の姿のギャップに苦しみ、理想の恋のカタチそして

将来を見据えた時の愛のカタチをパートナーまたはパートナー以外に求める人も居るでしょう。

苦しみから逃れるために他に恋愛を求めるのは依存症にも近いですね。

(僕は苦しみから逃れるためにギャンブルにハマってたギャンブル依存ですが。)

ここで僕は恋と愛と恋愛を使い分けて表現しています。

♪愛という字は真心で~恋という字にゃ下心♪ byサザンオールスターズ

これは上手い言葉だなぁと思いますが

僕の考えでは、恋と愛、恋愛は次の通りです。

恋は一方的に自分の中から出る好きな感情が止められない状態です。

自分の中に2人の自分が居ます。

そのうちの1人は精神的な安定を保つために自分の【通常】を守ろうとする自分です。

もう1人は、ヒトとしての自分です。生物学的動機のままに生きたい自分。

※Hidden motives(隠れた生物学的動機)

その欲求は、様々なものがあります。

世界一美味しいケーキを食べたい。

誰よりも美しいと言われたい。

好きな人を自分の思う通りにしたい。など。

恋は、【動機】の中の他人への【動機/最奥は性行為への欲求】が

【通常】を押し退けてでも、暴発している状態です。

だから【通常】をこなすのが困難になり、ため息、ご飯が食べられない。

涙が止まらない。勉強・仕事へ集中出来ない状況に陥ります。

 

しかし人間は、本能的に【通常】に戻りたがります。

その為に内省や涙、告白の失敗を通じて【動機】を抑制し、恋を過去として 経験を積み上げます。

自分の動機に基づいて自分の気持ちを優先させるのが恋です。

 

愛は、【通常】の中に、自分の動機、または他人の動機を取り込もうとします。

他人を通じて自分の【通常】には無かった何かを取り込むかどうか。

それを自分が心底許し【苦しみを乗り越える】かどうかが

恋を越えた愛ではないでしょうか。

 

朝の習慣が違う。

それを乗り越えても一緒に居たい。

イビキがうるさくて眠れない。

話し合ってイビキの治療をしてくれるようになった。

2人が【通常】の中に動機・欲求を取り込み、心底許した上で苦しみを乗り越える

それは恋の状態では為し得ない。

 

その恋と愛の間には【恋愛状態】がある。

恋から愛に一気に変わるのは難しく

恋から付き合いが始まり

恋愛状態を経て愛に変わったり

破局を迎えたりする。

 

恋をしている時には他人には目がいきません。

恋愛中に、動機を通常へシンクロしていく中で

違う動機が大きくなり他人に向かえば二股、不倫になり修羅場を迎えます。

愛に包まれている中では幸せは倍、悲しみは半減されるとされています。

↑昔から上手いこと言われてますね。

通常の中に他人も取り込んでいるので独りの感情ではないんですね。

ただ、愛していると思っていたのに裏切られた!という話も聞きますね。

浮気という言葉は言葉の通り浮わついた気持ちがあった。ということで

〈本気〉はパートナーの私だと考えて

 

浮気に寛容なパートナーも居れば

〈裏切られたくない〉動機が強く出てしまい、絶対に許さない人もいますね。

 

会社の女性社員が何で悩んでいたかは別として

彼女が恋をしているのか

恋愛中なのか

相思相愛の中にいるのか

それでいて悩む動機は何なのかを分けて考えれば

悩みの答えは自分自身の中にあると分かると思います。

 

あなたは恋をしているんですか?

恋愛中なんでしょうか?

相思相愛なのでしょうか?

 

いずれにしても、人を好きになる気持ち

その心を持とうとする気持ちは人間を成長させます。

愛や恋、恋愛を通じて一生成長していきたいもんですね。

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